CAPM

きゃっぷえむ / Capital Asset Pricing Model

CAPMとは、Capital Asset Pricing Modelの略で、資本資産評価モデルと訳される。
算式は以下の通り。
株主資本コスト=無リスク利子率×β×(市場ポートフォリオの期待収益率-無リスク利子率)
無リスク利子率は、一般的には長期国債指標銘柄の利回りを使用する。(市場ポートフォリオの期待収益率-無リスク利子率)は、全体で市場リスクプレミアムと定義され、長期間における株式市場全体の収益率と同期間の長期国債利回りの平均値との差額として計算される。
β値とは、市場と個別銘柄の感応性を示す指標で、上場企業については、その株価の変動率と、市場全体の指数(TOPIXなど)の変動率について最小自乗法による回帰計算をした場合の傾きの値である。BloombergのWebサイトや、東京証券取引所のデータベースを参照できる。
各企業それぞれの資本構成を反映したレバード・ベータ(Levered Beta)と、資本構成の影響を取り除いたアンレバード・ベータ(Un-Levered Beta)があり、後者の値について、類似会社を含めた企業群の平均値を採用することが望まれる。
評価対象に特殊な事情がある場合、さらに個別リスクプレミアムを加算する場合もある。

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