DES

です / Debt Equity Swap

DES(Debt Equity Swap)とは、会社に対して金銭債権を有している債権者が、その債権を債務者である会社の株式に振り替えることをいう。DESを実行すると、債務者にとっては、有利子負債が削減される一方で、自己資本が増強され、財務内容が改善される効果がある。一方、債権者にとっては、確定的に債務を失うこととなる債権放棄よりは経済合理性が高い選択となる。
債権者が、保有する債権を債務者である対象会社に現物出資することにより株式の発行を受けるのが本来のDES(真正DES)の手続きである。他に、債権者が債務者に対して株式発行の対価として現金を払込み、債務者は当該払込金をただちに弁済に充てる擬似DESがある。
真正DESでは、資金移動は不要であるが、擬似DESは債権者が債務者に対して資金をいったん払い込む必要がある。税務上、真正DESは債務消滅益に対して課税される可能性があるが、擬似DESは新株発行と債務の弁済にすぎないため、原則とし課税関係は生じない。

この用語の同カテゴリーの用語
> 100%減資 > 1年当たり平均額法 > 300%ルール > 3分の1ルール
> 5%ルール > ABL > ADR > APV法
< DDS | DIPファイナンス >