有利発行

ゆうりはっこう / Favorable Issuance

有利発行とは、発行法人が発行法人株式の時価よりも低い発行価額で新株発行を行うことをいう。
税法上、有利発行に該当するかどうかは、株式の価額と払込金額等の差額が当該株式の価額の概ね10%相当額以上かどうかにより判定される(法人税基本通達2-3-7注1)。時価による新株発行の場合は引受人と発行会社の課税関係のみが問題となるが、有利発行の場合は既存株主の課税関係も考慮しなければならない。
例えば、債務超過会社が債務超過状態を解消するため、新株を発行するなどの資本増強策をとることがあるが、市場価格ではスポンサーを見つけることができない場合や、海外法人における新株発行においては、現地会社法の規制や、現地の合弁相手との交渉の結果、有利発行せざる得ない場合などが考えられる。

この用語の同カテゴリーの用語
> 100%減資 > 1年当たり平均額法 > 300%ルール > 3分の1ルール
> 5%ルール > ABL > ADR > APV法
< 優先残余財産分配権 | 要注意先 >