蛸配当

たこはいとう / Octopus Dvidend

蛸配当とは、分配可能額を超えた剰余金の配当をいう。広義の意味では法令に違反した剰余金の配当をいう。
剰余金の配当は株主に対する会社財産の払戻しであり、会社の責任財産の減少であることから会社債権者の保護を図る必要がある。そこで、剰余金の配当により株主に対して交付する金銭などの帳簿価額の総額は、その効力を生ずる日における分配可能額を超えてはならないとされる。
分配可能額を超えた剰余金の配当がなされた場合には、当該剰余金の処分そのものは有効であることを前提に、金銭などの交付を受けた株主は、原則として会社に対し交付を受けた金銭などの帳簿価額に相当する金銭を支払う義務を負うこととされている。

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