経営判断の原則

けいえいはんだんのげんそく / Business Judgment Rule

経営判断の原則とは、取締役の経営判断について、当該判断の前提となった事実認識に不注意な誤りがなく、判断の内容に著しく不合理なものがない限り、善管注意義務違反または忠実義務違反を認定すべきでないとする考え方をいう。
経営の専門家として株主から会社を任された取締役の業務執行は、不確実かつ流動的で多種多様な要素が多く、常にリスクを伴うものであり、その当否について事後的な評価がなされると、取締役の判断を委縮させることになりかねず、ひいては株主の利益も害する可能性がある。そのような状況下において、取締役に自己の能力を発揮させるには、取締役に広い裁量を与え、経営判断ミスによる責任追及の可能性を限定すべきとの考えが生まれた。

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