債務超過

さいむちょうか / Insolvency

債務超過とは、貸借対照表において、負債の額が資産の額を上回っている状態をいう。貸借対照表上、債務超過にある状態を簿価債務超過といい、貸借対照表の評価替えを行い、営業権を計上した後であってもなお債務超過にある状態を実質債務超過という。
上場企業が債務超過に陥ると、上場廃止基準に抵触することとなる。例えば、東京証券取引所の上場廃止基準によれば、債務超過状態になり、1年以内にその状態を解消できない場合は上場廃止となる。債務超過は、合名会社および合資会社を除いた法人については、破産手続開始原因となる。
なお、債務超過であることが即経営破綻を意味するわけではないが、通常、金融機関は債務超過会社には新規融資を行わないため、資金繰りが厳しい状況に追い込まれる。そのため、債務超過会社にとってはDESや債務免除、減増資などにより債務超過を解消できるかどうかが、破綻回避のための重要な課題となる。

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