イグジット(エグジット)

いぐじっと / exit

イグジットとは、ベンチャービジネスや企業再生において投資資金を回収する行為のことである。ハーベスティングともいう。
投資ファンドや創業者が、IPO(株式公開)M&Aで、株式を第三者に売却(バイアウト)し、利益を得ることでイグジットは達成される。
ファンドによって違いはあるが、IRRベースで15~30%以上のリターンを目指すのが通常である。
ファンドは出資した企業の株式を売って、投資資金を回収しなければならないが、非上場株式を売却することは容易ではない。そのため、ベンチャーキャピタルからの出資を望むベンチャー企業は、「いつまでに・どんな方法で・どの程度の利益率で」イグジットを達成できるか、具体的なプラン(出口計画・Exit Plan)を持っておくことが必要である。このプランは状況に応じて、柔軟に変更したほうがよい。
アメリカではイグジットの90%以上がM&Aだが、日本ではIPOでイグジットを目指すことが多い。
日本でM&Aが敬遠されるのは、「身売り」などのネガティブイメージがあることや、「M&Aの手順やM&A後の経営方法がわからない」「どんなベンチャー企業があるかわからない」という情報不足に要因がある。売手企業も、ファンドに売り込むことが難しく、手間がかかることを嫌う傾向があった。
しかし、近年になり、M&Aに対応した種類株式優先株式)での投資で、短期で高い可能性でイグジットできるM&Aは、若いベンチャー経営者を中心に増えてきつつある。
イグジットまでのサイクルが短いM&Aが増えれば、短期間で利益を得たベンチャー経営者が今度はエンジェル投資家として、新たなベンチャー企業に投資するというサイクルが出来上がり、ベンチャー市場が活性化する可能性がある。

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